鳥取県の名物料理を知ろう！

鳥取県とは

鳥取県は、日本海に面した山陰地方の県です。人口は約56万人で、全国で最も少ないです。しかし、その分自然が豊かで、日本海の新鮮な海の幸や大山の豊かな山の幸を楽しむことができます。また、歴史や文化も魅力的で、日本最古の歴史書「古事記」に登場する神話の舞台や、日本画家・横山大観の故郷などがあります。

鳥取県の名物料理とは

鳥取県の名物料理は多種多様で、地元の素材を活かした美味しい料理がたくさんあります。以下にいくつかの代表的なものをご紹介します：

かに汁

親ガニ（松葉ガニのメス）と短冊切りにした大根を煮て、味噌で味付けた汁物です。松葉ガニのメスは、比較的安価で手に入るため、カニ汁は鳥取の家庭料理として昔から親しまれてきました。カニ汁は、冬場に食べると体が温まりますし、カニの身や内子（卵）を味わうことができます。

シロイカ料理

シロイカとは、一本釣りで釣りあげられるケンサキイカのことです。鳥取では、初夏から晩秋にかけて夜間にシロイカ漁が行われ、イカ釣り船の漁火が夜の日本海に浮ぶ幻想的な美しさは、夏の風物詩となっています。シロイカは、新鮮なうちに刺身や天ぷらにして食べると、プリプリとした食感と甘みが楽しめます。また、シロイカ墨汁やシロイカご飯なども人気です。

ののこめし（いただき）

油揚げの中に、生米・野菜を詰め、だし汁で炊いた鳥取県西部・弓ヶ浜エリア（米子・境港）の郷土料理です。油揚げがふっくらとしており、中から米や野菜が出てきます。だし汁は醤油ベースで味付けされており、油揚げにしみ込んでいます。この料理は、「いただき」という言葉から、「お礼」という意味があるそうです。

大山（だいせん）おこわ

もち米に、鶏肉、ゴボウ、人参、椎茸などを入れ、醤油風味のダシで炊いたおこわです。大山は鳥取県北部にある標高1729メートルの山で、「西日本一高い山」と言われています。大山おこわは、大山登山時に持って行く弁当として知られており、栄養価が高く、持ち運びやすいという特徴があります。

ばばちゃん鍋

「ばばちゃん」とは、別名「ばば」とも呼ばれる深海魚のことです。見た目はグロテスクながら、あっさりとしたまろやかな味わいが楽しめる白身魚です。ばばちゃん鍋は、ばばちゃんをだし汁で煮込み、野菜や豆腐などと一緒に食べる鍋料理です。鳥取県では、冬場によく食べられる郷土料理の一つです。

モサエビ料理

「モサエビ」とは、正式名を「クロザコエビ」といい、9月から5月にかけて、底引き網漁で水揚げされる鳥取名物で、鮮度の劣化が早いため、県外には出荷できず、地元でしか味わえない「幻のエビ」と言われています。モサエビは、透明感のある美しいピンク色をしており、身はプリプリとして甘みがあります。刺身や天ぷら、塩焼きなどで食べることができます。

鳥取牛骨ラーメン

全国的にも珍しい、牛の骨からダシをとるスープが自慢の「鳥取牛骨ラーメン」です。牛の骨を長時間煮込んで作るスープは、コクがありながらもさっぱりとした味わいで、麺は細めのストレートタイプです。具材にはチャーシューやメンマ、ネギなどが入ります。鳥取県では、「牛骨ラーメン」と言えばこのラーメンを指すほど定番のメニューです。

とうふちくわ

豆腐70％・白身魚のすり身30％の割合で混ぜて蒸した鳥取名物のちくわです。豆腐の水分をしっかり絞って作るため、表面はカリッとして中はふんわりとしています。味付けはシンプルに塩だけですが、豆腐と白身魚の旨みが感じられます。焼いて食べるのが一般的ですが、煮物やサラダなどにも使えます。

鳥取カレー

鳥取人は、カレー好きなのをご存じでしょうか？鳥取は、一世帯当たりのカレールー消費量が1位を獲得するなど、全国トップクラスです。その理由は、「カレーうどん」や「カレーそば」などの郷土料理や、「カレー専門店」や「カレー部門」などのイベントが盛んだからだと言われています。また、「日本一カレーに合う米」を目指す「カレー米」や、「日本一カレーに合う水」を目指す「カレー水」などの商品も開発されています。

ホルモンそば

「ホルモンそば」とは、鳥取県東部で50年にもわたって愛され続けている、牛ホルモン入りの焼きそばです。特製のタレと一緒に牛ホルモンを炒め、そばと一緒に混ぜて食べます。ホルモンのジューシーさとそばのコシが絶妙に合わさり、一度食べたら忘れられない味わいがあります。

まとめ

以上が、鳥取県の名物料理の一部です。鳥取県は、自然が豊かで新鮮な食材が揃っているため、その地域ならではの美味しい料理がたくさんあります。また、鳥取県の料理は、その土地の歴史や文化を反映しているため、料理を通じて鳥取県の魅力を感じることができます。鳥取県を訪れた際には、ぜひこれらの料理を味わってみてください。